はじめましての方ははじめまして。そうでない方はおはこんばんにちは
22日目担当のRiG++料理研究課所属一回生のまいけみです。
さて、今回のテーマですが
ゲームメシ再現です
今回はツイッター等SNSで思い出のゲーム飯や再現のし甲斐のあるゲーム作品に登場する料理を募集し、その中からインパクトなどに富んだ珠玉の逸品を再現しました
たくさんのリプライ、提案ありがとうございました。この場を借りてお礼の言葉を申し上げます。
そんな訳でゼルダBoWやスプラトゥーン等最新のゲームの料理からメタルギアPWの焼きレーションまで無茶ぶりが入り乱れる中、運命のリプライが来たのです。
お で ん パ ン
さすがの僕も思ったんですよね、「あ、やべーやつ来たな」って。
さすがに死を覚悟したんですけどここで引いてはゴリラが廃る。
や っ た ぜ。
ええ、やりましたとも。
では早速ですがレシピの方に移る・・・・・・その前に少し僕の持論に付き合っていただきたい。
突然ですが質問です。料理って何に似てると思いますか?
尺がないのでぶっちゃけます。
科学実験です。
ちなみ僕はゴリラモンド推しです。ブラッドスタークもかっこいいですよね
話を戻しましょう。
つまり、料理をするということは科学実験をする、ということに他ならないのです。
肉を焼くこと一つ取ってもタンパク質の変性、しょうゆや味噌などはメイラード反応や糖の分解、発酵等、様々な原理原則が水面下でひしめき合っています。
ちなみに僕はこういう科学や物理の法則を日常で体験した際にえも言われぬ快感を感じるのですが読者の皆様は如何でしょうか?
(僕は高3のときに同じことを言った塾の先生に対し「さすがに気持ち悪いですね……」とぶっちゃけました。安部先生ごめんなさい。超気持ちいいです)
あ、安部って読めますか?あべじゃないですあんべです
何が言いたいかと申しますと、科学実験において重要なことは往々にして料理にも重要だ、ということです。
十全な下準備や工程手順の確認など、言われてみれば、と思うところもあるのではないでしょうか。
ならばレシピは言うなれば実験の手順、器具や資材のAtoZ、イロハが載ったまさに教科書。
「誰が見てもわかりやすく」「簡潔に」「再現性が高く」なければなりません。
S〇AP細胞のなどではその再現性に問題があるとして存在が疑われましたよね。
というわけで前置きでしたが気を取りなおして今回のレシピに戻りましょう。こちらです。
今回使用したレシピ
・おでんパン(n人分)
おでん
大根:一本
卵:五個
練り物:たべたいだけ
タコ:足六本程
こんにゃく:いっぱい
水:適量(被るくらいたっぷりめ)
ダシ:適量
塩:適量
みりん:適量
醤油:適量(みりんと酒は一対一)
酒:適量
パン
ロールパンorバケット:食べたいだけ
パンに塗るソース
粉からし:適量
マヨネーズ:適量
おでんのつゆ:適量
完璧なレシピですね、再現性が高い。再現性しかない。おでんなんて煮れば何とかなるんだよ
では工程に参りましょう。
まずは下ごしらえ。大根は二センチ幅の輪切りにし皮をむいて面どり、片面に十字の隠し包丁を入れ、米のとぎ汁(水に生米数粒落としても可)で30分ほど下茹でします。
(とぎ汁を使った場合はその後水に十分晒しとぎ汁の苦みを抜いてやる)
卵は固めにゆで殻をむき、練り物類、こんにゃくは熱湯を回しかけ油・アクを抜き、タコは隠し包丁を入れ酒・塩を振った後熱湯を回しかけ臭みを取ります。
ここまで順調。初めて作るおでんに私もいささかテンションが上がっていました。
さあおでんダシを作る時間だ、と思った矢先
思わぬ落とし穴が私を襲う
あの世界、食糧事情どうなってんの?
文体変わるほどの衝撃。
カツオと昆布とか生きてる気がしない。ていうか死んでるでしょ確実に。
いくらググっても答えが出なくなった私がゴッドイーターに自信ニキ14日目担当のマサくんに泣きついたところ彼は以下のようなことを教えてくれた
・アニメではウロボロスが海で泳いでいた。多分海の機能はぎりぎり生きている
・鶏などの畜産はある程度行われている可能性が高い
・アラガミは基本食べられなさそう
成程、海の機能が生きているならば一応種としては存続している可能性がある・・・・・・が、おいそれと口にできるようなものではなさそうだ。
(じゃああのタコはいったい・・・・・?)
比較的養殖が容易なのは昆布だろう。念のため昆布の養殖に関する論文も読んだ。めっちゃブ厚かった。
一方カツオの養殖は難しそうだ。巨大な水槽、大量の水・・・・・コストがどう考えても鰻登りってレベルじゃない。その上鰹節にする作業など無理ゲーに近い・・・・・・
人工的に合成するにしても貴重なリソースを割く。高額になるし、神機使いであったとしてもより安価なものを使うはず。
以上のことからダシの配分は一時間ほど悩んだのちコンブと鶏ガラベースでカツオ出汁も多少ブレンドする、という方向性に決めた。
さて、工程に戻ろう。
ダシ、醤油、みりん、酒、水を鍋に張り、一度火にかけアルコールを飛ばしたらそこに大根、こんにゃくを投入し沸騰したら弱火にして15分蓋をして煮込む。
15分経ったらそこに練り物類を加え(はんぺん、魚河岸揚げなど以外)再び10分ほど弱火でコトコト。
最後に卵やタコ、先ほど除外した練り物の残りなどを投入、火を止めてゆっくりと最低でも3~4時間ほど冷まし、味をなじませる。これでおでんは完成。
ちなみにおでんダネから味が出るので最終的な味の調整は冷ました後、軽く温めてからで十分なので最初の段階でそれほど神経質にならないでも良い。
ではいよいよ出来上がったおでんを「おでんパン」にしていこう。
丹精込めて作ったおでんを温めている間に好みのパンをトーストしよう。
さらにその間に粉からしをおでんのダシで解き、よく練ったところにマヨネーズを加え、パンに塗るソースを完成させる。硬さの目安はややもったりとした程度。
いよいよ最後の工程。タコ、大根、こんにゃく、ちくわ(棒状の練り物で代用可)をちょうどよい塩梅にカットする。
トーストしたパンに芥子マヨソースを塗り、おでんを挟み込ば
完成!!
実験台試食班の感想は「意外なマッチング」「ダシが染み込んでいていける」「食感のコントラストが良い」・・・・・・などなど好評だった。素直にうれしい。
おわりに
初めてやってみた企画・料理にも拘らず良い結果を得られたのは僥倖でした。
心残りがあるとすれば尺の関係上、他にもあった再現したいメニューができなかったことですかね。
アイデアをくださった方々、申し訳ない。
いずれ必ず再現してやるともさ。俺たちの戦いはこれからだ!!
本当に最後に、ここまで読んでくださった方々に感謝を。
ありがとうございました。楽しんでいただけたり、貴方の料理ライフの糧にこの記事がなれたりしたのならば幸いです。
あしたは23日目、でち先輩です!!
え?なに?サムネのやつはなんだって?レシピはひみつなのさ