音楽理論のすゝめ(持論)Part2「良いコード進行って?」

挨拶

こんにちは、前回に引き続き全課のMtです。
今回は5日目、内容は「良いコード進行」についてです!

もちろん、前回も言いましたがこれは持論なので、「ここが違うんじゃないか」や「こういう考え方もあるよ」なんて言うこともあるはずです。
もしあれば是非コメントなどで教えて下さい!
それでは早速入っていきましょう!

コード進行とは

まず、前回やった内容としては「コード」の存在までだと思うのですが、今回は「コード進行」です。
ここの違いから早速触れていきましょう。

違いとしては、
コード: その和音自体の事も指す
コード進行: 幾つかの和音の並び、流れの事
このような違いがあると挙げられます。

「このコードが~~」なんて言えば、その和音のことを指すことがありますが、
「このコード進行が~~」と言えば、その流れの部分を指していると言えます。

コード進行の基本

コード進行、と言っても「何それ?」となると思います。
なので、具体的な例を挙げようと思います。

最初にCMのコード(C, E, G)を楽器などで鳴らします。
次にGMのコード(G, B, D)を楽器で鳴らします。
最後にCMのコードをもう一度流します。

これがコード進行です。これが、和音の流れです。
今説明に使用したコード進行はよく、「お辞儀の時のやつ」なんて言われたりしますが、このように和音がいくつか流れてゆくものがコード進行です。
もちろん、これだけがコード進行、というわけではなく、いくらでも色々なコード進行を作ることが出来ます。
即興で考えると、

  • CM7|Dm7|G7|C
  • Cm7|Fm7|Em7|EbM7|Dm7-5|GmM7|Cm
  • Fm7|E7|Am7|G7
  • Am9|AbM7|GaugM7|Cm11

などと幾らでも考えることが出来ます。(即興で確認もほとんどしてないのでヤバい進行でもご了承ください!)
今は知らないと思われる記号もありますが、この後説明します。

この和音の流れに対して、一定の規則、というか人間の感覚的に違和感の少ない進行を考えてゆく、というものがコード理論になってきます。(あくまで持論ではありますが。)

その基本の決まりごと、のようなものを軽く紹介するのが今回の話になります。

コードの種類の拡張

といっても、現在皆さんにお伝えしたコードの種類はまだ3種類、メジャー、マイナー、ディミニッシュコードだけです。
これだけでは先ほど書いたようなコードを、どういうモノか分かりにくいと思うのでまずは様々な表現を教えたいと思います。

3和音コード

3和音のコードには、今まで教えた3つだけではなく、まだいくつかあります。
サスペンドオーギュメントです。

サスペンドコード

まずはサスペンドコードです。
作り方としては、下から数えて2番目の音を、感覚を2音でも3音でもなく、1音だけ間隔をあける、もしくは4音間隔をあけることで得られる音です。
メジャーやマイナーコードと違い、浮ついた雰囲気を感じられると言われています。
これは、雰囲気を司っていた下から二番目の音が、明るくも暗くもない位置にいることによってこう感じられると考えられます。
表記としては、ディグリーネームにするとIsus2(前者)、またはIsus4(後者)なんて書いたりします。

オーギュメントコード

次は、オーギュメントコードです。
この音は、基本のダイアトニックコードとして存在しないため、最初の方は触れにくいものだと思います。
作り方としては、3和音のメジャーコードの1番上の音をもう半音上げることで得られます。
この音はよく、膨張感と表現される張り詰めた緊張感が特徴的だと思います。
表記の例は、Iaugなどと表現されます。

実は、ここまで上げたいくつかのコードが基になってそれ以上音を重ねた和音が生み出せます。

4和音のコード

次に、4和音のコードの作り方です。
と言ってもここでは、2種類だけしか説明しません。

メジャーセブンス

最初はメジャーセブンスと呼ばれる種類のコードです。
作り方は、3和音のメジャーもしくはマイナーコードの一番上の音に対して3音さらにあけて重ねることで得られます。
こちらは名前の通り明るめな雰囲気を基のコードに付与するものになります。
表記としては、IM7ImM7IM7sus2IdimM7IaugM7などと書いたりします。
ここから分かる通り、元のコードに対して付与する形で表記されることが多いです。
また、基のコードがメジャーコードであってもM7を表記します。

マイナーセブンス

次は先ほどの逆のマイナーセブンスです。
作り方は先ほどのような一番上に対して、さらに2音あけて重ねることで得られます。
こちらも同様に、暗めな雰囲気を基のコードに付与するものになります。
表記としては、Im7、(Iaugm7、)などと表記されます。

ただ、ここで表記していないものに関しては呼び方が変わります。

まずはメジャーコードにマイナーコードを重ねた場合
この場合はIMm7などとはせず、単にI7と表記します。
これが通常の「セブンスコード」と呼ばれます。

次に、サスペンドコードに重ねた場合です。
この場合もIsus2m7などとはせず、I7sus2とします
読み方は「セブンスサスツー(フォー)」などと呼ばれることが多いです。
何故セブンスにするかというと、基のコードのsus自体がメジャーかマイナーか分からないものであるため、単に7sus〇と表記します。

最後にディミニッシュコードを重ねた場合です。
この場合には2種類考えられます。

一つはdimの一番上の音に対して2音あけて重ねた場合です。
この場合はIdim7と表記されます。(dim7は僕の1番好きな響きでもあります。)
この音は強烈な音で、元々強く暗かったdimが更に暗くなるものでもあります。

もう一つはマイナーコードの時の一番上からの音に対して2音あけた場合です。
この場合はIm7-5Im7♭5などと表記します。

ひとまず4和音までの表記を紹介しました。

コード進行の決まり

ここでは、主に知っておくべきコード進行の決まりを説明します。

強進行

強進行とは、CからFのように、ルート音が4つあけた上のルート音をもつコードに向かう強い解決感を得られる和音の流れになります。
この進行はスケールすらも無視できるほど強い流れになります。

弱進行

弱進行とは、CからGのように、ルート音が6つあけた上のルート音をもつコードに向かうあまり解決感が得られない和音の流れになります。
そのため、本来は避けるべき動きとして知られていますが、その曲のその時の雰囲気によっては選択肢に入るものだと言えます。

Iから飛ぶ動き

ディグリーネームでIもしくはImと表記されるコードからの動きです。
この場合は基本、ダイアトニック上なら問答無用で自由に動けるとされています。

基本大きくこの二つがメインの動きになります。
この動きさえ守っていれば最初は特に問題なくコード進行が作れます
最初はこの基本原則ともいえる動き、ルールを守って雰囲気を作る練習から入るとコード進行が組めるようになってくると思います。

今回は、コード進行に関しての基本原則について書きました。
次回は、これらのルールを大きく拡張し、自由に奇を衒ったり、それに対して問題のないメロディをつくる方法を書きたいと思います。

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