用途が限られるけど良い感じな推しモディファイア三選
自己紹介
三度目まして。人が来ないよ~って泣いてたアドベントカレンダーの予定もいつの間にか埋まり、にっこりほくほく笑顔のBluckです。
RiG++ 3D/コーディング/シナリオ課に所属しています。
この記事について
皆さん、モディファイア使ってますかーー!
オブジェクトに対して様々な操作を行うことが可能であるにも関わらず、ボタン一つでその操作をいつでも取り消せる、まるでチート能力の様な、あのモディファイアです! 使いましょう!
……さて、今回の記事ではBlenderの便利だけど普段使いはちょっとしにくいな……っていうモディファイアを三つ紹介します。
モディファイア自体は聞いたことがあるのではないでしょうか。
Blenderを触ったことのある方であれば、『ミラー』や『サブディビジョンサーフェイス』、『ベベル』『カーブ』など、結構触れる機会があるはずです。
これら有名なモディファイアは使用頻度が高く、とても便利ですよね。Blender初心者用講座での紹介率も高いです。教えなくても勝手にいつか学びます。
しかし、それ以外のモディファイアは名前だけ見たことあるものの全く使わないのも事実です。
この記事ではBlenderでのちょっとマイナーだけど覚えておくと使えるかもしれない、僕の推しモディファイアを紹介します。
アドオンの話
モディファイアの話をする前に、モディファイアに関わる便利なアドオンの話をしたいと思います。
てってれ~! 『Interface: Modifier Tools』。Blenderにもともと入っているアドオンです。
モディファイアプロパティに以下のボタンを追加してくれます。
- 全て適用
- 全て削除
- ビューポートの表示状態切替
- 詳細表示と簡略表示切替
そのオブジェクトが持つ全てのモディファイアに対して以上の操作を一瞬で適用することができます。
特に便利なのはビューポート表示切替ですね。モディファイアなしでの形を把握したいときにこれを押すだけで目的が達成されるので楽ちんです。
F2やTexToolのようなアドオンとは違って必須ではないのですが、入れておくだけでちょっと幸せになるのでオススメです。
1.ビルド
メッシュを組み立てるようにアニメーションします。
……なんのこっちゃ?
例えばデフォルトの立方体を細分化したこんなオブジェクトがあったとします。
ビルドを付けてから、フレームを弄ってみます。
例えば50にずらしてみると、
か、かっこいい!
そう、ビルドモディファイアはつけたオブジェクトに、まるで構築されていくかのようなアニメーションを付けることができます。
もちろんそのアニメ―ションの中から一部分だけを切り取ってモデリングすることだってできます!
実用例を挙げるならば、下図に示すみたいななんかいい感じの物体を作ったり、ホログラムの霧散エフェクトを作ったりとかですかね。
ちなみに、ここでは取り上げませんがマスクモディファイアを利用すると消すものをより詳細に決定することができます。
2.スキン
骨に肌を付けるようなモディファイアです。
例えばこういう面を持たない辺のつながりがあったとしましょう。
これにスキンモディファイアをつけてあげると……
厚みが付きます!
いわば辺用のソリッド化モディファイアですね。
これのすごい所はただ厚み付けができるだけでなく、アーマチュアを作成ボタンを押すことで……
辺に沿ったアーマチュアを生成してくれるところにあります!
頂点をいくらか溶解したカーブをメッシュ化して、こいつでアーマチュアを作ってリギングすることができます。
木や人体のベースを作るのに便利です。
3.ラティス
オブジェクトを変形するためのモディファイアです。
これまたよくわからないので被検体のスザンヌを用意しました。
うっすら表示されている線がラティスです。
ラティスを変形させると、それに伴ってスザンヌも変形します。
下図では上辺を回転してちょっと下に移動しています。
ん? 内部のオブジェクトが変形する……? つまり…………
おや?
ふむ……
ガリバートンネルだ!!!!!
終わりに
良きモディファイアで良きBlenderライフを!