萌えとキャラと有村ロミの話。
注)「アインシュタインより愛を込めて」の布教のための記事です。ネタバレはしないので安心してご覧ください。
他己紹介
このアドカレの主人公、有村ロミです。
世界で一番崇高で最高な最上の存在とされています。
CVは月野きいろさんで、イラストレーターはきみしま青先生。
マジどこ切り取っても素晴らしいので世界で一番悪い存在とも言えるかもしれないですね。
突然現れ周太から学園トップを奪う。
アインシュタインより愛を込めて 公式サイトより
普段は学園に姿を現さない。
謎の多い少女。
ネットで先鋭的な論文を発表し続けている。
周太に科学特捜部を作るよう、指示をする。
自己紹介
今まで好きだったキャラ全員の苗字の始めに「有」が含まれることに最近気づいたBluckです。全員胸無いのにな。普段はRiG++という団体でシナリオ課や3D課として活動してます。
この記事について
この記事はRiG++の12/20のアドベントカレンダーです。
筆者は団体内でシナリオ課を名乗っている人間なので、キャラクター性に注目して
- 有村ロミ単体としての素晴らしさ
- 有村ロミの関係性の素晴らしさ
について語りたいと思います。
ネタバレしないよう配慮して作っているので、もし有村ロミが、ひいてはアインシュタインより愛を込めてが気になったらぜひプレイしてみてください。
アインシュタインより愛を込めてって何ですか?
2020年にGLOVETYより発売されたヴィジュアルノベル……美少女ゲームです。
ジャンルはSFで、美少女ゲームの中でもシナリオゲーに分類される物語となっています。
イチャラブ恋愛よりも物語の面白さに焦点が置かれているため、普段の美少女ゲームのつもりで入っていくとなんか違うな……となってしまうかもしれません。(個別ルートでは有村ロミとのキスシーンすら見れないってマジ?)。
しかし、ストーリーの良さはお墨付きです。
家族・恋人・親友などに対して向ける特別な感情がテーマになっており、特に関係性萌えする人には致命的な攻撃が降りかかります。
特別な感情、それは愛情であったり、恐怖であったり、尊敬であったりしますが。
おいそこのお前! 感動のラストシーンを見届け心をぐちょぐちょにされた後、改めてストーリーを思い返して、ヒロインが抱えているクソデカ感情に当てられて再び心をぐちょぐちょにされたくないか!?
俺はされたい!
キャラ萌えから見た有村ロミ
ここでもう一度、有村ロミを見直しておきましょう。
僕もシナリオ(メインは小説ですが)を書いている身として、キャラを作るうえで心がけていることがあります。
それは、キャラの方向性を固めたままギャップを演出することです。
キャラの方向性は簡単な話で、頼りになるお姉さんとか、純粋無垢なロリとか、パソコンカタカタしてるデータキャラとかの、一言で表せる個性のことです。
そしてそういった個性を見せれば、読者はそこから関係性の高い要素を連想します。
例えば主人公のことを毎朝起こしてくれる幼馴染がいたら、その子はきっとおいしそうな料理が作る、隣の家に住んでる、負けヒロインです。
ならば、もしこの子が作った料理を食べたらめっちゃマズかったら? 負けヒロインじゃなかったら?
最高じゃないっすか!
そう、大事なのは「期待を裏切らず、予想は裏切る」です。所謂ギャップですね。
ギャップを作ることでメリハリがついてユニークで素晴らしいキャラクターが生まれます。
そして、有村ロミはこのギャップが見事に表現されている素晴らしいものとなっています。
例えば、ぱっと見た感じ「頭よさそう」と偏見を持つんじゃないでしょうか。白衣着てるキャラクターって大抵頭よさそうに見えますし。
あとは表情の薄さから「大人しそう」もあるかもしれません。とても分かりやすく表情を出すようなキャラには見えません。うーんそういうギャップも好きなんだけど中々描いてくれる作品ないからなあ、こういう子が顔全体くっしゃくしゃにして感情を表すの良いんだけどなあ、え? アインシュタインより愛を込めてという作品にはある!? しかも有村ロミが!? なんと!? Amazonに行って「アインシュタインより愛を込めて」を購入購入!
取り乱しました。気を取り直して考えていきましょう。頭がよさそうで大人しそう……典型的な「天才キャラ」ですね。連想されるイメージは、生真面目で身だしなみが整っていて、おしゃれとか気を使わなそうな……………………
……!
アホ毛だ!!!!!!!!
ピアスだ!!!!!!!!!!!!
気崩した白衣(with萌え袖andチラ見え二の腕)だ!!!!!!!!!
一気にギャップが飛んできました。怒涛の攻撃はズルだよ……。
ですが良い。最高。キャラがブレなければ属性は増えれば増えるほどいいとされていますしね!
さて、落ち着いて内容を見ていきましょう。想定していたイメージからのギャップがいくつもあります。
ですがこのギャップの良い所は、ベースである「白衣を着た大人しそうな天才」というイメージを何一つ阻害せず、有村ロミという人物をより鮮明に描き出すための良いスパイスとなっていることです。つまり抱えている属性のどれもが「母性があって大人しいけどちょっとだけ子供な部分が残った天才系かわいい美少女」につながっているということです。
- アホ毛は頭の上半分のシルエットに特徴を作り出していますが、主張はそこまで強くないのでアホっぽさを生み出さない絶妙なラインでとどまっています。揺らして遊びたいというよりは、持ち上げてから手を放してまた元の位置に戻るまでの変化を楽しみたいアホ毛です。
- ピアスもただおしゃれを追求したデザインではなく、彼女の瞳と似た色で、しかも立方体という如何にも頭が良さそうな見た目です。また、ワンポイントで着けているだけなので、ちゃんとおしゃれ気を使っているんだな、みたいな印象を受けます。やわらかい感じのキャラでピアスの子、需要のわりに供給が少ないので純粋に嬉しいですよね。かわいい物が好きな女の子はかわいい。有村ロミマジ神様です。
- 気崩した白衣というアイテムは、気だるげでやる気のない印象(あるいは偏見)を伴いますが、萌え袖という属性と合わせることによって白衣が大きいせいでサイズが合っていないから気崩さざるを得ない、つまりただ身長が低いだけと分かるのがもうなんというか最高です。そう考えると大きな白衣はもっと身長伸びると考えて大き目のやつをかったのかな? とか憶測が出来て微笑ましさが生まれてきますね。関係ないけど後ろから襟つまんでちょっかいかけて怒られたい。呆れ顔でため息をついてくれ
- こんなにも背伸びして可愛いねぇおじさんがおいしいお菓子あげるよぐへへと誘いたくなる幼げな雰囲気を出しているのに、シナリオ上での有村ロミは一切ブレず愛内周太を導いてくれる「おかーさん」です。いつも落ち着いていて心の拠り所となってくれる、「理想的なお母さん」を演じている姿を作中でも何度か見せてくれますが、そのたびに結婚したくなります。小さい子に母性感じてる時の微笑ましさ・情けなさって他のあらゆるシチュエーションを凌駕すると思っています。幸せですね。オギャり散らかせ。
- もちろん彼女は幼さだって持っています。恐竜が好きだったり、自転車に乗れなかったり、独自に行動知ってるけど結局彼女のお父さんみたいな行動を取る所だったり、「子供」の部分があります。っていうか自転車乗れないの可愛いな。乗れない理由ちょっと想像つくし胸が痛いけどでも可愛いわ。
- 閑話休題。このキャラクターデザインでは前二つで述べた二つの属性が両立されていると言えるでしょう! 落ち着いた容姿、微笑んだ顔からは大人しさが演出され、一方で外見の幼さやオーバーサイズの白衣から子供っぽさを表すのが神がかっています。最高の手口だと思います。
- ところでチラ見え二の腕の話をします。ただ素晴らしいです。筆者は人体の内だったら二の腕とふくらはぎが一番エロいと思ってます。半袖の有村ロミなんて普段から見てるはずなのに、ここでチラ見えするとやっぱり胸がときめいてしまうこの気持ちは何なんでしょう。二の腕絶対領域と呼んでるんですが正しい呼び方を知らないので知ってる人いたら教えてください。この二の腕と胴の隙間もGOODです。ちょうど手のひら一個突っ込めそうなくらいの隙間がちょうど良いです。抱きしめるとき白衣のその隙間に手を通すか、白衣ごと抱きしめるかで悩んでしまいますね。隙間に手を通して白衣ごと僕の体包んでほしいな。
- 普通に文字やイラストからわかることばっかり書いてきましたがCVの月野きいろさんもすごく似合ってて良いんですよね。落ち着いた透明感のある声で聴いてて癒されるし、有村ロミの大人しくてどこか遠い人というイメージを完璧に表現しきっていると思ってます。筆者は疲れたときに設定から有村ロミのボイス以外全部ミュートにして有村ロミ√流して作業したりしてるくらいには大好きです。有村ロミの声で絵本の朗読ASMRみたいなの出ないですかね。出てくれたらいいなあ。耳かきでもいいけどやっぱ絵本の朗読してほしい。あやすような感じのやつ。マジでほしい。万までなら出す。
……………………君が一番だ。
ここまでベースをしっかり押さえて、ぱっと見のギャップで一部回り道をしながらも、その実キャラをブレさせずに解像度を上げてくれるデザインって中々なくてすごく幸せな気持ちになります。
有村ロミはやはり麻薬。もう有村ロミなしじゃ生きていけない。
有村ロミと関係性萌えについて
注意)プロローグの内容が少し含まれます。何も情報入れたくない人は 今すぐAmazonに行って「アインシュタインより愛を込めて」を購入購入!
でもそんな大きなネタバレはしてないよ!
さて、前項でキャラ萌えオタクの僕がブヒブヒいってたわけですが、元来僕はどちらかというと関係性萌えをするタイプです。
※関係性萌え:キャラクター単体から発生する萌えではなく、特定のキャラクター同士の間に感じる関係性に生じる萌え。百合とかBLとかはこっちです。
この項では有村ロミが要素となっている関係性の良さについて述べたいところ……ですが、実際に有村ロミの関係性について述べるならネタバレが不可避となってしまうので、軽く触りだけだけ話していきたいと思っています。
プロローグで有村ロミは以下のように発言しています。
「自我というのは結局、それ自体で成立するものじゃない」
「他者との関わりの中で形を得て、強固になっていくものだ」
「あるいは、魂というもの自体がそういう性質を持っているのかもしれない」
「街に明かりを灯すんだよ。そうすれば、夜空に星が輝くことはない」
アインシュタインより愛を込めて 有村ロミ
主人公である愛内周太に人と関わることを進めているシーンです。
そう、テーマとして人との関わりが挙げられているのです。
事実、アインシュタインより愛を込めてという物語は人との関わり、とりわけ家族・恋人・親友という関係がテーマになっている(と僕は思っています)。
恋人との関係を描いているのは美少女ゲームなのでそりゃそうって感じなんですね。家族との関係は……誰のをどう話してもネタバレにしかならないので詳しく話せないです。ごめんなさい。自分の目で見て確かめてください。
強いて言うなら、攻略対象となっている人物だけにとどまらず、主要な他の登場人物の家族との関係にもしっかり焦点が当てられているのが推しポイントです。この感情は尊敬であったり、恐怖であったり、憧れであったり、距離感であったりしますが、そのキャラクターが他人と関わるにつれ家族との関わり方が変化していくのがかなり良いです。
ちょっと分量が少ないので、プレイ済みの人向けに家族関連で僕が感じたエモ話をちょっとだけします。有村ロミが良く作ってくれる料理、とある人の好物になってますよね。こういう細かいエモを演出するのが本当に上手です。すごいしんどさを覚えました。作品の見方ちょっと変わります。やっぱ有村ロミですよ。
さて、親友という関係性の話です。
天才 x 天才のなり損ね の 友人関係 マジで狂おしいほど好きなんですよね。
天才のなり損ね側は天才を称賛する反面、自分にはない才能に嫉妬し彼ないし彼女の人生に大きな影響を受けます。
天才側はその天才さ故に孤独になってしまいますが、自分と対等の位置にいてくれる、あるいは自分という個を見てくれる天才のなり損ねを愛します。
この関係性、すごく良くないですか?
天才側は正の感情で相手のことを意識するが、なり損ねは負の感情をこもって相手のことを意識します。
似た者同士で結びついているのに全く相反する感情で相手のことを見ているところが特にエモいです。
具体例を挙げます。別作品の話をするので読み飛ばしても大丈夫です。
例えば「蒼の彼方のフォーリズム」。スポーツもののノベルゲームです。あの物語では、倉科明日香という天才が何の悪気もなく、飛沢みさきというスタート位置が前なだけだった秀才を叩き潰すイベントがあります。自分より後に始めた倉科明日香に自分の技術を次々と吸収されて奪われ、だんだんと追いつかれてくるのにおびえ、ついにはそのスポーツから逃げ出してしまう、あの関係性が大好きです。
例えば「青のアウトライン」。芸術を題材としたライトノベルです。絵を描くのをやめてしまった天才芸術家である柏崎侑里と、その幼馴染であり凡人である小宮宗助の関係性を描いた物語です。宗助は見る人の心を揺さぶる絵を描いてきた柏崎侑里に、嫉妬、憧憬、彼女と比べられる苦しみ、などをごちゃまぜにした感情を抱きます。天才に再び絵を描かせるため、凡人がどう奔走するかを描いた作品。ド王道でめっちゃ面白かったです。
この期に及んでタイトルがどちらも「あ」から始まってるのマジで運命だろ。
天才の、この存在するだけで周りの人間に影響及ぼしまくる性質が好きです。
アインシュタインより愛を込めても例外ではありません。
この物語も、”自称”天才である愛内周太が、”本物”の天才と出会うところから始まります。
- 小学生のころ、模試では常に一位で、勉強において右に出るものはいなかった愛内周太は学校で散々イキりちらかしていました。
- しかしある日、転校してきたとある女の子に一位の座を奪われてしまいます。もちろん幼かった愛内周太は彼女の不正を疑い、噛みついてきますが、彼女の天才は本物です。ボロなんて出ません。愛内周太はここで初めて敗北を知ります。
- 第一印象こそ悪かったものの絡んでいくにつれ、愛内周太は女の子に尊敬の念を抱き、女の子もまた自分のことを認めてくれる愛内周太を大切に思うようになります。
- さらっと書いてますが、ゲームプレイするとこの一文すらしんどくなってきます。特にこの女の子の感情。淡い恋心なんてもんじゃねえ。気になった方は 今すぐAmazonに行って「アインシュタインより愛を込めて」を購入購入!
- その後いろいろあって(ネタバレ配慮)女の子とは離れてしまいます。
- そして七年後、定期テストで1位を取り続けていた愛内周太を再び負かす存在が現れます。
- それが例の女の子、有村ロミでした。
- 持病が悪化し日常生活もままならなくなりつつあった彼は、七年の間に先鋭的な論文を発表するほどの有名人になっていた有村ロミに治療を依頼する――
という筋書きです。この辺丁寧に書くと思わぬネタバレを踏んじゃいそうで所々無理やり濁してる箇所があります。分かりにくい日本語でごめん。
さて、たったこれだけのストーリーを述べただけで
- 愛内周太が有村ロミに対して感じている尊敬、寄せている全幅の信頼
- 有村ロミが愛内周太に対して感じている友情、優しさ。
が伝わったんじゃないでしょうか? もっと語りたいがネタバレになってしまう恐怖。
筆者自身、昔やっていたスポーツで結構いい成績を取ってイキってたところに、さらっと現れた男にそのポジションを奪い去られたこと経験があり、愛内周太の気持ちは痛いほどによく分かります。惰性的な喜びになるはずだった感情が全て打ち負かしてきた相手へそそがれているんですよね。
愛内周太はそれらの感情を全て友情に変えることができましたが、筆者は愛内周太ほど人間として出来ていない and 相手と話す機会がなかったとかがあるので、尊敬の気持ちがある反面、奪い去っていたあいつを許さないという気持ちもまだ強いです。
それでも、今その人物がどうしてるのかってネットで調べたときに、今も変わらず活躍してると多少なりとも嬉しい気持ちになるものです。仲良かった愛内周太と有村ロミなら尚更でしょう。もちろん筆者は憎い気持ちが残ってるけどな!
そしてそんな経験をした筆者がこの関係性に全くの不満なくこの物語を見ることができたのは、天才に全てを奪われるのを綺麗に描き切ってくれたからです。
すごく理不尽に、しかし納得と共に奪われるので読者側としても有村ロミを尊敬する気持ちがわいてくるんですよね。筆者はこれに救われた気持ちすらしました。
新島夕先生(アインシュタインより愛を込めてのシナリオライターさん)、リアリティを持った展開でデフォルメされたキャラを描くのが本当に上手です。良い関係性でした。
有村ロミはいいぞ!
マジで「アインシュタインより愛を込めて」をプレイしてくれ。
おわりに
さて、この記事では有村ロミのことばっかり書きましたが、「アインシュタインより愛を込めて」という作品は、何も有村ロミが存在するだけの作品ではありません。
シリアスシーンが終わった時には良い意味で気の抜けるギャグシーンが挟まれてるし、有村ロミ以外のキャラも純粋にかわいいし、大量にばら撒かれた伏線についてあれこれ考えるのも楽しいですし、高い完成度を誇っている個別ルートのどれもが「アインシュタインより愛を込めて」という世界観を鮮やかに彩っています。
そして全てが終わった後、本当にどうしようもない「終わっちゃったなぁ」みたいな喪失感と満足感の織り交ざった感覚を味わったのを覚えています。
ちょうどこの物語の中でも言及されていた「アルジャーノンに花束を」という小説を読み終わった時と似たような感覚でした。心がぐちょぐちょになって、何も考えられなくなる。すごい幸せな時間です。
ぜひ体験して欲しいと思います。
さて、ここまで「アインシュタインより愛を込めて」を盲目的に布教してきた僕ですが、一つだけ予防線を貼っておきます。
この記事を見て、万が一に買うぞって思ったとしても、必ず体験版をプレイしてください。この作品は本当に人を選びます。
体験版が合わなければ、きっとそこまで楽しめないです。逆に体験版でちょっとでも惹かれる要素があれば、あなたはきっと楽しめます。
さて、いざ最後まで書いてみると、やっぱりネタバレ有りで書きたかったなあとか、もうちょっとニッチな話もしたかったなあとか、有村ロミが白衣を買いに来る店の従業員になりたいなあとか、色々思うわけですが、あくまで僕がしたいのは「布教」であって「語り」ではないので断念しました。機会があればまたやりたいですね。
きっと僕にとって有村ロミは神様です。そんな神様の記事を書く機会をいただいて、とても満足しています。
拙い文章だったとは思いますが、読んでいただきありがとうございました。
愛をこめて、Bluckより。