株をはじめてみる

 この記事は怪しい内容ではありません。
 また、何らかの投資を勧誘するものでもありません。

はじめに

 こんにちは、Hirohataです。

 近年国は投資の推進や新たな税制優遇制度を導入するなど、かなり投資を積極的に政策に組み込んでいます。しかしながら現状投資や株に興味を持つ人はそこまで増えていないと感じます。現政府への不信感も原因かもしれませんが…。

 「貯蓄から投資へ」というスローガンが立てられたのは2003年のことですが、2020年に起こったコロナショックにより経済の停滞を目撃したため、このトレンドにストップがかかってしまいました。ただしこの経済の混乱は一時的なものであり、投資が危ないということを示しているわけではありません。

 さて、今回私は投資についてではなく、主に「株」のことについて話そうと思います。皆さんも一度は聞いたことがあると思いますが、株が一体何なのか、どのような特徴があるのかを知っている方は案外少ないのではないのでしょうか。少し前から私は親と共同してトレードを始めたのですが、株に触れるにあたって様々な知識が必要となってくることになりました。たまに怪しげなセミナーで「この株は買うべき」だとか「この会社に投資しろ」だとか謳っているものを耳にしますが、投資や株において他人の意見を鵜吞みにすることほど危険な行為はありません。必ず自分で判断することが大事だと思います。

 そのため株に関する本を読み漁ったり、単語を調べるなどしていろいろ知識を得ました。そのうち私なりに理解している事柄を今回紹介したいと思います。

1. 株って何?

 そもそも株って何でしょうか。

 株(株式)とは、企業が事業に必要な資金を調達するために発行しているものです。この株式を発行する会社のことを株式会社といいます。

 株を購入する人のことを株主といい、株式会社は利益が出ると株主に対してお金を配ります。これを配当金といいます。例えばA社の株を100株(100万円)買って1年保持したとしましょう。そのA社の利益が上がって、1年後に配当金10万円を貰いました。そのあとで持っていた株を売って、100万円得たとすると、1年で10万円プラスになります。こんな感じに配当金を貰って利益を得ることが可能になります。

 株を所持していると、配当金の他に株主優待というものを貰うこともあります。これは株を一定数保持している株主が貰えるもので、いわば株主限定クーポン、商品券、グッズみたいなものです。これ目当てで株を買う人も少なくありません。

 言い忘れましたが、株は売買が可能です。そのため株の値は変動します。この株価の変動は、世の中のトレンド、会社の業績や今後の事業展開など、あらゆる要素によって起こります。この原理があるからこそトレードというものがあるのですが、トレードに関しては後々話します。

 まとめますと
 •株とは、企業が資金集めのために売っているもの
 •株を買うと、配当金を貰える可能性がある
 •株は売買できて、その値段も変動する
 •株を持っていると、株主優待をもらうことがある
 といった感じですかね。

2. 投資とトレード

 ここからは「投資」と「トレード」について説明していきます。

 投資とは、自分の資金を運用して利益を得る行為のことを差します。株を買った際の利息や配当金によって利益を得るといった感じです。そのため長期間株を保持する必要がありますが、比較的低いリスクで利益増加を狙うことができます。

 投資といっても多くの種類が存在します。今回はその一部を紹介しますね。

・FX(外国為替証拠金取引)
 外貨を売買してその差益を得る投資です。FXは「Foreign eXchange」の略です。このような外貨投資は他にも種類があるのですが、FXはその中でも手数料が安く、24時間投資が可能だったりと多くのメリットがあります。更にはトレードのように売買を行うことも可能なので、知識のある方は短期間で利益を得ることも可能です。しかしかなり難しいので、初心者が行う場合は注意が必要です。

・暗号資産
 インターネット上での仮想通貨をやり取りする投資です。いわゆるビットコインを扱って、銀行などの第三者を介することなく財産的価値のやり取りが可能な投資となっています。

・国債
 国債とは国の借金のことで、この借金(国の債券)を買い利子を貰うことで利益を得る投資です。国が出している債券なので相対的に安全性が高く、大きな変動が起こりにくいといった特徴があります。

 続いてはトレードです。トレードは短期的な市場の変動を利用して利益を得る行為を差します。短期間で利益を得ることができる点が最大のメリットですが、リスクも大きいです。

 トレードにもいくつか種類があり、それぞれどのぐらいの期間で取引を行うかによって変わります。

・スキャルピング
 数分から数時間のうちに複数の取引を繰り返すトレードです。短時間の変動はそこまで大きいものではなく、数十円から多くて数百円の変動がほとんどです。スキャルピングではこういった小さい変動も見逃さす、少数の利益を確実に得ていき、着実に増やしていくことを目的としています。トレードの中でもかなり技術が必要となってきます。

・デイトレード
 一日の取引終了までに取引を完結するスタイルのトレードです。基本的に数個の取引を行い、スキャルピングよりかは時間的余裕を持っていると考えられます。トレード初心者の方はこのあたりから始めるのがいいかもしれません。

・スイングトレード
 数日から数週間で取引を行うトレードです。トレードの中では長期間株を保持することになりますが、その文低リスクでトレードを行えます。ゆっくりトレードをしたい人にはオススメです。

 一般的にこういった投資やトレードを行う際は利益に税金がかかります。なんなら確定申告を行う場合も多いです。しかし確定申告を経験したことがない方々も多いはずです。そこで登場するのが、税制優遇制度です。税制優遇制度はその名の通り、税金を優遇する制度のことで、すなわち確定申告などを行う必要がない、はたまた税金を払う必要がないといった嬉しい制度となっています。この制度が国が出しているものなので、最低限安全性は保証されると思います。

 それでは税制優遇制度を2つ紹介します。

 まずは特定口座です。これは確定申告をする必要がない口座で、確定申告をする必要がある一般口座に代わって使用できる口座です。厳密には特定口座でも確定申告が行われるのですが、簡略化されているため楽に扱えるといった感じです。

 つづいてはNISAです。NISAとは、簡単に言うと毎年一定金額までの投資で得た利益が非課税になる制度です。初心者にオススメと言われる所以はこの「非課税」が大きな要因となっています。2024年の4月から新NISAが開始されるので、興味がある方は調べてみてください。

3. 準備をしよう

 さて、ここまでの内容を聞いて投資がすぐに始められるかというと、そんなことはありません。いろいろと準備が必要となります。

 まず大前提として、投資をするためにはお金が必要です。そして株式においてお金を扱うには、証券会社で証券口座を開く必要があります。
 証券口座とは、銀行口座とは違って資金運用のための口座です。株式投資はこの証券口座でしか行えません。

 証券口座には種類があり、以下のようなものがあります。
一般口座:確定申告ありの一般的な口座
特定口座:確定申告を簡略化した口座
NISA口座:一定金額まで非課税で扱える口座

 また、こういった口座をインターネットで扱えるインターネット口座というものがあり、とても利便性が高くかなりおすすめです。株を始めるなら、まずはネットで口座を開きましょう。

 学生の内から株に触れておきたい、というかたは、まずはNISA口座がおすすめです。先ほども話したように、NISAは非課税制度なのでかなり安心してお金を扱えます。また少量の金額から始められるので、学生でも手が届きやすいといった特徴もあります。ただし年に使えるお金の量は決まっているので注意しましょう。特定口座でも問題ありません

 そして証券会社にも種類があります。野村證券や大和証券といった大手独立系、SMBC日興証券やみずほ証券などの銀行系、外資を扱う外資系、そして楽天証券やSBI証券などのネット系などがあります。このネット系の証券会社が圧倒的におすすめで、ネットなのでいつでもどこでも投資が行えるという最大のメリットがあります。学生の方は是非ネット証券から始めましょう。

 トレードを行う場合、特に日本の株を扱う場合は、東京証券取引所の立会時間も把握しておく必要があります。これはこの時間内でしか取引が行われないためです(例外もあります)。
 東京証券取引所では前場と後場の二つの立会時間が設けられており、
・前場:9:00~11:30
・後場:12:30~15:00

となっています。時間も意識しながらトレードを行うようにしましょう。

 さて結局何円ぐらい用意したらいいかというと、基本的には10万円からでOKです。この10万という金額は、学生にとってはしんどいと感じる方も多いと思います。ですのであまり余裕がなかったら無理せず投資は控えましょう。
 10万円からでも投資、トレードは可能です。最初はコツコツ始めていくのが投資なのだと思います。

 証券口座開設後は、その口座に入金する必要があります。そうして入金したお金で投資が行えるというわけです。この入金もインターネットバンキングを利用すればすぐに可能です。銀行振込も可能ですが、かなり時間がかかるのであまりおすすめできません。

4. 株の買い方・売り方

 それではここからは主にトレードの話を中心とした、株の売買について話していきたいと思います。

 まず株の基本的な買い方を解説します。
 実は株は100株単位でしか買えません。例えば1株1000円の株を買う場合、最低でも100株=10万円を用意する必要があります。1株100円以下の株もありますが、少ない金額から始める人にとってはかなり厳しいと思います。

 そんな方には単元未満株(S株)がおすすめです。この制度は最低売買単位である1単元(100株)の株数に満たない株式で、1株から株を売買することが可能です。つまり1株1000円の株を買うときにこのS株を用いると、1000円あれば株を買うことができるというわけです。こういったメリットがあるので初心者にはかなりオススメな株となっています。
ただし好きな時間に売り買いはできないのでそこだけご注意ください。
 ちなみにS株を扱いやすい証券会社は、個人的にはSBI証券だと思います。詳しくはSBI証券のS株で調べてみてください。

 続いて株の注文方法についてお話しします。

 注文には成行と指値の2種類があり、用途が異なります。
 成行注文は値段を指定しないで注文する方法です。指値注文よりも優先的に取引が成立するので、確実に売買がしたいときなどに有効な注文方法となっています。
 指値注文は値段を指定して注文する方法で、細かい設定ができるようになっています。ただし少し扱いは難しいです。

 株の売買ではこの成行と指値の使い分けが重要となってきます。逆にこの2つをうまく使い分けると利益が出やすくなります。慣れてくると逆指値注文というものも使うようになるのですが、これは無理して使わなくて大丈夫です。

 そして株における理想的な買い方・売り方というものがあります。それは、株価が低い時に買い、株価が高い時に売ることです。ですので適当に売買はできません。もしも変な価格で売買を行おうとしてしまうと、うまく取引できない場合が多いです。

 そして株で利益を得る方法は、
 買った株の価値が購入時よりも高くなったら売る です。ですのでかなり判断力が大事になってきます。「うーんうーん」って悩んでいるとかなりしんどいです。そこまで真剣に売買はしたくない……という場合はスイングトレードなどがおすすめです。

おわりに

 今回話しきれなかった内容がまだまだあるのですが、話が長くなるのでこのあたりで終わっておきます。機会があれば、チャートやインデックスファンド、NISAやiDeCoなどについて話したいです。

 最後に重要なことを話します。

 まず、投資は絶対にやらないといけないということはありません。興味がある方や、考えている人だけ行ったらいいと思います。国が投資を後押ししているのは事実ですので、投資をしたい方はぜひ検討してみてください。

 そして、投資は必ず損が発生します。損を受け入れて、利益が出るまで試行錯誤するのが投資だと思っています。
 また、投資では運よりも知識・経験が大事となってきます。最低限は勉強するように心がけましょう。

 それではみなさん、よい投資ライフを!

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